Sat 5 Rb1 1436 - 27 December 2014
10038
学者や高潔な人々、またかれらの遺物に加護を求めること
預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)に加護を求めたサハーバ(かれらにアッラーの恩寵を)の伝承を根拠に、学者や高潔な人々に加護を求めることは許されると考える人々がいます。これに関する決まりはありますか。これは預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)でない人を預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)に結びつけることになりませんか。預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)の死んだ後で、加護を求めることが許されるのですか。預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)に加護を求めて、アッラー(タッワスル)に近づく手段を求めてもよいのですか。


アッラーに讃えあれ。 預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)以外の人、またその人のウドウ、髪の毛、汗、体の他の部分から加護を求めることは許されない。これらすべては預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)にだけ当てはまる。アッラーはかれの身体やかれが触れたものに御加護を賜ったからである。 サハーバ(かれらにアッラーの恩寵を)は預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)の生存中、また死後も自分たちの仲間、ハラーファ・アッラシディーン、その他の人々から加護を求めることはなかった。この事実から、かれらは預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)以外の人間は対象ではないと知っていたことがわかる。アッラー以外の誰かを崇拝するシルクになりえるからである。同じように、預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)の地位、人柄、属性、加護を使って、アッラー(タッワスール)に近づく手段を求めることは許されていない。このことに関する証拠(ダリール)はない。またシルクの罪を犯したり、預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)を誇張する恐れがある。 サハーバはこれらの行為をしなかった。もし許されるならば、我々以前にかれらが行っていたはずである。これはシャリーアの証拠に反している。アッラー曰く(意味の解釈) : 「最も美しい凡ての御名はアッラーに属する。それでこれら(の御名)で、かれを呼びなさい。」 [高壁章(アル・アアラーフ) 7:180] アッラーは誰か他の地位や恩恵を使って、アッラーを求めるよう命じてはいない。 アッラーの属性である御威光、御慈悲、御言葉によって、アッラーに近づく手段を求めることが必要である。たとえば、サヒーヒ・アハディースの中で、アッラーの完璧な言葉に庇護を求め、アッラーの御威光と権能に加護を求める伝承がある。 これに関連して、アッラーとその使徒(かれに平安とアッラーの御加護を)を愛することによって、またアッラーとその使徒(かれに平安とアッラーの御加護を)を信じることによって、アッラーに近づく手段を求める。そして高潔な行いによってアッラーに近づく手段を求める。洞穴に閉じ込められた人々の話がある。かれらは雨宿りのために洞穴に入ったが、その後、山から岩が落ちてきて洞穴の入り口を閉じてしまった。かれらは岩を取り除くことが出来ずに、どうすれば洞穴から抜け出せるかを相談した。 かれらは、この苦難から抜け出す唯一の方法は自分たちの善行によってアッラーに嘆願することであるという結論に達した。その中の一人が、自分の両親を尊敬することによって、アッラーに助けを求めると、岩が少しだけ動いたが、抜け出すことが出来なかった。二人目がジナにふけることができたにもかかわらず、避けたことでアッラーの加護を求めた。すると岩は少し動いたが、それでも抜け出すことができなかった。三人目が信頼を裏切らなかったことで、アッラーに加護を求めたところ、岩が動いて、かれらは抜け出すことができた。 このハディースはアル・サヒーハヤンの中で、預言者(かれに平安とアッラーの御加護を) が伝えている。この物語には我々への教訓がある。 シェイク・アル・イスラーム・イブン・タイミーヤ、かれの弟子イブン・アル・カイム、 ファサル・マジード・シャル・キターブ・アル・タウヒードのシェイク・アブドル・ラハマーン・イブン・ハサンなどの学者(かれらにアッラーの御慈悲を)は、この答えの中に述べられた要点を明記している。盲目の男が、預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)の生存中に、預言者の力によって(目が見えるように)アッラーに嘆願した者のハディースでは、預言者(かれに平安とアッラーの御加護を) は男のことを取り成し、祈ったところ、アッラーは彼の視力を戻した。これは預言者(かれに平安とアッラーの御加護を)の地位や美徳によってではなく、ドウアと取り成しによってアッラーの助けを求めた例である。これはハディースで明らかにされている。同じように、人々は最後の審判の日に彼の仲裁を求め、楽園の人々は復活の日に楽園に入れてもらえるように彼の仲裁を求める。これら全てのケースにおいて、アッラーの助けは彼が生きている間に求めらており、それは現世においても来世においても同じである。彼の地位や美徳の力によってではなく、彼のドウアや仲裁を通じてアッラーの助けを求めている。このことは上記に挙げた人々を含め、学者の間で明確にされている。
キターブ・マジュム・ファタワ・ワ・マカーラト・ムタナウィアリ・サマアハト・アッシェイク・アブドルアジズ・ビン・アブドッラ・ビンバーズ(かれにアッラーのご慈悲を)、第7巻、