Tue 7 DhQ 1435 - 2 September 2014
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ムスリムが外国語に同化する問題
我々のように外国に暮らすムスリムは、言語上の同化の問題に直面しています。西洋でクッファールの国の言葉を話すムスリムは、周囲の人々と同調するために、無意識または意識的に努力しています。我々は周囲の環境の影響を受けているからです。この問題について、イスラームの見解を教えてください。これをどのように克服することができるのでしょうか。


アッラーに讃えあれ。 シェイク・アル・イスラーム・アハマド・イブン・アブダル・ハリーム・イブン・タイミーヤ(かれにアッラーの御慈悲を)がこの問題を指摘し、その重要さと影響、そしてこの問題に関するイスラームの見解を説明している。かれの言葉は次の通りである。 「イスラームの象徴であり、クルアーンの言語であるアラビア語以外の言語を、家族、友達、買い物、政府の代表者との交渉、知識人との会話で使うことがその土地での習慣になるならば、これは明らかにマクルー(望ましくないこと)である。前述したように、非アラブのように振舞うことはマクルーである。 初期のムスリムが、ビザンチンギリシャ語圏のシリヤやエジプト、ペルシャ語圏のイラクやペルシャ、ベルベル語圏のマグリブ(北アフリカ)に移住したとき、これらの国々でアラビア語を話すように教えたので、アラビア語が主要言語になった。ムスリムもカーフィルもアラビア語を話すようになった。ペルシャでもかつてはアラビア語を使っていたが、言語を重視せずに、ペルシャ語が主流になり、殆どの人びとがアラビア語を忘れてしまった。これは明らかにマクルーである。 最もよい方法はアラビア語に慣れることである。若い人々が家庭や学校で学ぶことで、イスラームの象徴とその人びとを広げることができる。イスラームの人びとにとって、クルアーン、スンナ、サラーフの言葉を理解することが容易になる。一つの言語だけを使い慣れている人が他の言語を学ぼうとする時に、難しいと感じる。 使い慣れた言語は思考、行動、宗教的な熱意に明確な強い影響を及ぼす。ムスリムのウンマ、サハーバ、タアビーンの初期の世代を模範することで、思考、宗教への熱心さ、行動を向上させることができる。 さらに、アラビア語その自体がイスラームの一部であり、アラビア語を知ることは義務である。クルアーンとスンナを理解することが義務であるならば、アラビア語抜きで理解することができない。この義務を果すためにもアラビア語を学ぶことが義務である。 各人に課せられた義務(ファルド・アヤン)と、共同体やウンマに課せられた義務(ファルド・キファーヤ:一部の人たちが遂行し、他の人たちはこの義務を負わない)がある。 これはアブ・バカル・イブン・アビ・シャイバの伝承の意味である。エイサ・イブン・ユナスはウマル・イブン・ヤジードのタウルが我々に次のように言われた。「ウマルはアブ・ムーサ・アル・アシャリ(アッラーがかれを愛でられんことを)に書いて知らせた。『スンナとアラビア語を学びなさい。クルアーンをアラビア語で学びなさい。クルアーンはアラビア語で書かれている。』」 ウマル(アッラーがかれを愛でられんことを)の別の伝承によると、かれが言うには、「アラビア語を学びなさい。それはあなたの宗教の一部である。そして死者の遺産の分配方法(ファラーイド)を学びない。それはあなたの宗教の一部である。」 アラビア語とシャリーアを学べと言うウマルの命令は、必要なことと結びついている。宗教では、言葉と行動を理解する必要がある。アラビア語を理解することは、イスラームの言葉を理解することであり、スンナを理解することは、イスラームの行動を理解することである。 (イクティダー・アル・シラート・アル・ムスタキーム 2/207) さらに以下の点をアドバイスする。 1. ムスリムは家族や子供達とともに、家庭や集りでアラビア語を話す努力をしなければならない。両親は家庭で子供達の模範となり、子供達がアラビア語を話さないときは、わざと答えないようにする。 2. できるだけ子供達をアラビア語の学校に入学させる。 3. 家族同士が協力して近くに住み、アラビア語を話す地域の環境を作る。 4. アラビア語のコースを作り、アラビア語に親しませる努力をする。本、テープ、その他の教材を活用する。 5. テープでクルアーンの朗誦や講演を聴いたり、イスラームのアラビア語講演会に参会する。 力はアッラーから与えられる。我々の預言者ムハンマドにアッラーのご加護を。
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